その爪トラブルは栄養不足が原因かも?
爪の栄養不足によって引き起こされるトラブルや、健康で艶のある爪に必要な栄養素をまとめました。爪に栄養が足りていないサインや、症状別に補うべき栄養素などご紹介しています。
症状別|爪の栄養不足サイン
サイン1.爪が薄い

爪が薄くなる原因は、間違ったネイルオフや乾燥、老化など様々ですが、多くの場合、体への栄養が不足していることが要因です。
乾燥によって爪の表面がデコボコしたり、ボロボロになってしまう「インナードライネイル」にも、栄養不足は大きく関係していると言われています。
サイン2.爪に縦筋がある

爪に縦線がある方は、睡眠不足や疲労、食事のバランスが悪いなど健康状態が悪く、必要な栄養がとれていない方が多いです。また、縦線の根本的原因は乾燥にあり、乾燥はさらに爪の老化を進めてしまいます。老化を抑えるためには不足しがちなコラーゲンを摂取するなど、日頃の食生活に気を使う必要があります。
サイン3.爪がボロボロ

爪がボロボロになってしまう一番の原因は「乾燥」です。水仕事が多い方や、間違ったネイルケアなど、爪を乾燥させてしまう要因は多くありますが、爪を保湿する働きを持つ栄養素を積極的に摂ることで、これを防ぐことができます。
爪に良い栄養素って?
爪は皮膚が角質化したものなので、主に「ケラチン」というタンパク質と水で構成されており、水分量は約11~15%です。ケラチンには軟ケラチンと硬ケラチンの2つの種類がありますが、爪は硬ケラチンでできています。
爪に必要な栄養素をしっかりとることで、頑丈でキレイな爪を作りだすことができます。また、タンパク質以外にも、次のような栄養素は爪に良いとされています。
鉄分

鉄分は体に酸素を運ぶはたらきをするため、指先まで酸素を届けてくれるようにしっかり摂取しましょう。鉄分をとることで爪に厚みをもたせることができます。
貧血気味の方は積極的にとらなければ、体調だけではなく爪にも影響が出てくることもあります。
ビタミン群

- ビタミンA
- 抗酸化作用があるため、爪を丈夫にする効果があります。
- ビタミンB2
- 細胞の再生をうながし、丈夫な爪をつくる役割を担います。
- ビタミンE
- 血行を良くするはたらきがあり、爪に潤いを与えてキレイにします。
コラーゲン

爪は皮膚が変化したものなので、真皮に必要とされるコラーゲンをとることで強い爪を作ることができます。体内のコラーゲンは年をとるにつれ減少しますが、ある研究で「高齢者を対象にし、もろくなった爪を強くできるのか」をコラーゲンを与えて検証したところ、一部に効果があったようです。
爪の栄養には「シリカ」を
多くの爪トラブルの原因は、爪の乾燥によるものがほとんどなので、爪に潤いを与える成分を摂取することが爪トラブルの解決策になります。
特に爪にいいのが、細胞の成長や再生をうながすシリカという成分です。爪の成分は、主にケラチンやコラーゲンで構成されていますが、シリカはこれらの働きを強化する効果があるのです。
体に潤いを与えるコラーゲンやケラチンの働きが強まると、爪トラブルの原因である乾燥を防ぐことができ、凸凹のない綺麗な爪を育むことができます。
爪に栄養を与えるシリカは体内で作ることができないため、食品から積極的に摂取しなければなりません。シリカ不足を解消するためには1日40㎎を摂ることが推奨されていますが、食品から摂取する場合には以下の量を食べなければなりません。
食品からシリカを40㎎摂取する場合
- 白米:約16㎏
- 豆腐:約8㎏
- 玄米:約1.6㎏
- りんご:約15㎏
毎日これだけの量の食品をとることは非常に困難なため、継続的な摂取が重要な爪の栄養は、サプリやシリカが含まれた水で摂るのが効率的です。最近ですと様々なアイテムが出回っているので、自分に合ったシリカサプリを選ぶのがオススメです。